一言に「アテナとフクロウ銀貨」と言っても色々種類がありますので、
デザインの違いを解説致します。
まず「何でアテナとフクロウ?」という所ですが・・・
アテナとは、ギリシャ神話の女神であり、知恵や芸術、戦いを司るとされています。そしてフクロウは、そのアテナの使いであり、森の賢者、学問の神と呼ばれ「知恵の象徴」とされています。またフクロウの横に描かれているオリーブですが、大地の恵みを意味しています。(アテナが槍で地面を打ち、オリーブの木が生えたというギリシャ神話から)
初期のフクロウ銀貨
- 表面:兜を付けたアテナ神
- 裏面:中央にフクロウ、左上にオリーブの枝、右側に「AΘE」(アテネ)の古代ギリシャ文字
New Style
- 表面:羽毛飾りを垂らした兜を被ったアテナ神
- 裏面:アンフォラ(ワインを入れる壺)に載ったフクロウ、左上にオリーブの葉
New Styleになると、フクロウの刻印が初期と比べふっくらとした印象ですが、
兜を被ったアテナ+フクロウとオリーブという構図は変わっていません。
アテナ神とは、知恵や芸術、戦略司る知性の女神。
彼女は様々な都市の守護女神とされていますが、最も有名なのがオリンピックの開催地にもなったギリシャの首都アテネ。(アテネにある世界遺産のパルテノン神殿にはアテナの像が祀られています)
父親は最高神ゼウス、母親は知恵の女神メティスの娘でオリンポス十二神の一人。
特徴は黄金の兜や盾、胸板を身に着け長槍を手にしており、その傍らに勝利の女神ニケが付き従っているのが特徴として挙げられます。
アテナの両親は天空神ゼウスと知性の女神メティス。
ゼウスの祖母ガイアがメティスがゼウスの子(アテナ)を身籠った際、「この子供はゼウスを超える神になる」と予言しました。実現を恐れたゼウスは妊婦のメティスを丸飲みにし、全知を手に入れます。
しかしアテナは消滅することなくゼウスの体内で成長し続けました。ある日激しい頭痛を覚えたゼウスは自分の頭を斧で割ると、その頭から成人したアテナが誕生しました。
海外オークションでの平均落札価格はMSクラスで$2,500、AUクラスは$1,000をここ数年推移しています。
古代コインに代表されるフクロウ銀貨、お守りとして、保全として、お勧め出来るコインです。
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