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Ⅰ部-Ⅲ アレクサンドロスⅢ世 たった13年のアレキサンダー帝国は伝説に

「銀のギリシャ」対「金のペルシャ」という中で、紀元前336年頃、若干20歳にマケドニア王国の国王となったアレクサンドロスⅢ世

マケドニア王国はどこ?どんな国?

時代は異なりますが、この地図の左上に位置する、ギリシャの右上に小さく「マケドニア」と書かれている場所です。
本当、小さな国です。

お父様のアレクサンドロスⅡ世の功績で隣国を支配するようになってはいましたが、陸続きの南西にはギリシャが、海を挟んだ南東にはペルシャ帝国に挟まれた状態でした。

しかし、とにかく戦略戦術に優れた(アリストテレスが家庭教師であった)アレクサンドロス三世は、まずはギリシャのポリスに勝ち、同盟を結びます。南西を抑えた後、いよいよペルシャ帝国(ダレイオスⅢ世)と戦います。

イッソスの戦い

アレキサンダー帝国 対 ペルシャ帝国(ダレイオスⅢ世)はあまりにも有名

何度も戦いながら、結局ペルシャ帝国を打ち負かします。そしてエジプトの都アレクサンドロスを攻略し、ダレイオスⅢ世は逃げていきます。

アレキサンダーが世界的に有名な理由はいくつもありますが、その一つが、貴婦人への礼遇です。

通常、支配をした打ち負かした王やその家族は殺されます。しかしアレキサンダーは殺さず、犯さず、そこに住み続けることを許可しました。※部下たちは支配した女性たちを犯していたと言われていますが

いずれにせよ、そこからも何かにとりつかれたかのように隣国と戦い、勝利し、また戦い、という東方遠征に出ていきます。
しかし、途中で部下たちがさすがに、もう止めよう・・・という声を聞き入れ引き返します。その道中アレキサンダーは突然病に倒れ、息を引き取ります。
「最強の者が帝国を継承せよ」という言葉だけを残して・・・。

※アレキサンダー帝国最大の領土

ここまで、20歳で国王となってから、たった13年間。現在の日本の領土の約13倍をこの短い期間で征服してしまった、というカリスマ性。

そして、彼がアリストテレスから教わった事は、戦いだけではなく、貨幣経済というものもそのうちの一つでした。
各場所場所に造幣局を設け、統一の金貨銀貨を鋳造し、流通させました。

表面はアテネ神(戦略、知恵の神)/裏はニケ神(NIKEのもと、勝利の女神)

没後も使われたアレキサンダーを描いた銀貨

さて、アレキサンダーの突然の死、そしてその遺言に、どうしてよいか分からなくなったのがその部下たちでした。

結局、3つの国に分裂していく事となります。

※世界の歴史まっぷ

そして、その部下たちは、生前鋳造されていたアレキサンダー金貨をそのまま使うようになっていきました。
これは何を意味するのか?
それまでは、ギリシャ世界では、コインに描かれるものは「神」かそれに準ずるものしか描けませんでした。
ですから、ギリシャ世界の銀貨は、亀、ライオン、牛、イルカ、馬・・・やギリシャ神話の神様しか出てきません。

しかし、ここから貨幣の歴史が変わります。

国王=人間をコインに鋳造することが許される=暗黙の了解or国王は神である というように・・・貨幣に国王の肖像画が描かれるようになっていきます。

この偉大なアレキサンダー、そしてその後の各偉人達(カルタゴのハンニバルやローマ帝国の各皇帝やナポレオンボナパルト他多くの支配者)はこのアレキサンダー帝国を参考にするなど、世界的に圧倒的な知名度と輝かしい功績を誇っています。
さて、この金貨、銀貨はいったいいくらくらいするのか!?

それが、金貨では50万円前後(XFクラス) ※もちろん状態によって大きく価格は異なります
銀貨では数十万円といったところです。

何故!?

それはそれだけ現在でも流通枚数が多いことを意味します=2300年前にアレキサンダー帝国はそれだけ膨大な貨幣を流通させていた

アンティークコインのみならず、現物資産は「需要」と「供給」で価格は決められますので、これだけの世界的「需要」があるにも関わらず、価格が他のコインと比較して安いのは、それだけ「供給」量があるという証であり、それが逆にアレキサンダー帝国の強さを物語っている証でもあります。

もっとよく知りたい!という方は、映画をご覧になる事をお勧めします^^ 面白いですよ!