第一章-6 イギリスの金本位制による信用!だが・・・

◆イギリスの金本位制による信用!だが・・・

こうして基礎的金融構造が出来上がったイギリスには、更に金が流入することになります。
1700年代には世界で算出される金(キン)1623トンのうち、イギリスが840トンと約半分超の金(キン)が入ってくることになります。これは、イングランドのアン女王の頃、ポルトガルとのメシュエン条約によるものとされています。ポルトガルの植民地であったブラジルの金をイングランドが独占的に入手できるような条約であったと言われています。実際にイギリスに大量の金が流入しました。


※マネー研究所作成

ヨーロッパを見ると、ドイツでは銀、イギリスで金が大量にある状態が続いていました。ですからイギリスはず~っと事実上の金本位制。他国との戦争や経済情勢による不安によってインフレになったり通貨不安になったりする度に、 「金本位制だ~!」という宣言をし、その人々の信用を得ることに成功していきます。

しかし、一度大きな信用を失う事が発生します。

それが1711年の南海バブルです。

国家(王、議会)が国民の資産を搾取したという典型的な例です。この南海バブルでは、国債(=政府にお金を貸していた借用証書)を政府が意図的に特権会社を作ってその株券と強制的に交換することで、資本家から政府が資産を搾取したという事になります。

これ、なかなか文字だけでの解説は難しいので、you tube等の動画で見てみてください

信用していた王、議会に国民が裏切られた!という事になるので。この後国家は混乱しました。しかしそこでも王、議会が信用できなくとも、金(キン)は信用できるだろうということで、 「金本位制だ~」という事でまたまた信用させていく事になります。

そして、1816年にまた(正式には)金本位制を宣言し、1822年には国際金本位制となり、£が世界の基軸通貨となります。金に紐づけられたイギリスの通貨ポンドが世界で最も信用できるお金であると認められたことを意味します。ここから約100年間イギリスのポンドが世界の基軸通貨となり続け=イギリスが覇権を取っていたことを意味します。

そう、御存知の通り、マネーは人々を支配します。資本主義経済の中で、マネーは支配力を持ちます。ですから、19世紀(1800年代)特に産業革命後からイギリスという国家が絶対的な権力を持っていたという証明出来る事が、このポンド基軸通貨制度でした。