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【平和の象徴】ラムダカット金貨のご紹介

ドイツ 1703年(単年度発行) ニュルンベルク 3ダカット金貨

【発行枚数】不明
【規格】重量約10.42g /直径約34mm
【ご案内価格】裸:SOLD OUT

この金貨は、語られる要素が非常に多い金貨です。
まず、ヨーロッパのコレクターからは、ドイツ(プロイセン王国、神聖ローマ帝国)の中でこの“ニュルンベルグ”や“レーゲンスブルグ”で発行されるものが非常に人気が高いコインです。
ヨーロッパの方々、そして日本のコレクターにも愛されている理由、

それは「都市景観」です。

下のような

本コインには都市景観図柄はありませんが、ニュルンベルグは“ブランデンブルク=アンスバッハ辺境伯”という名前の貴族の領邦でした。そして神聖ローマ帝国、プロイセン王国時代にも自由都市として位置づけられ、比較的自由に通貨を発行されていました。記事後半にも記述しますが、この発行された1703年までの100年間は30年戦争等

※1618-1648 30年戦争の悲劇を描いた「戦争の惨禍」byゴヤ

ルターを初めとしたプロテスタントとカトリックの惨い宗教戦争が多発している時代でした。その中で「PAX=平和」を訴えた本コインに平和を主張する人類の証として、意味ある一枚だと思います。

 

もう一つは「金貨」という事です。

はい?という答えが返ってきそうですが・・・笑。この時期はドイツは金が常に枯渇していた時期です。銀貨は大量に発掘されていた為に流通貨幣として多数のコインが流通していましたが、“金”は枯渇状態が続いていました。確かに16世紀のハプスブル家(帝国)によって新大陸アメリカ大陸からの金銀の流入は大きくヨーロッパのマネタイズを潤した形でしたが、それらのほとんどは資本家の懐に入り、国家=王室に入っていたわけではありません。そして、ドイツはフッガー家による銀山から大量の銀を獲得していた為に、他ヨーロッパ諸国よりも大量の銀貨を発行していた背景が見て取れます。※実際にはブラジルからの低コストで採掘された銀が世界を覆っていました。またアジアでは日本の石見銀山の銀が世界の1/3を排出されていました
いずれにせよ、この頃銀貨は流通用、金貨は非常に希少で高価なものとして特にこの神聖ローマ帝国、プロイセン王国では記念として発行された金のコイン、メダルが多品種小数で存在します。特に、この時代は神聖ローマ帝国繁栄期後のプロイセン王国や各領邦が実権を握っていた時代になりますので、その領地を主張するという意味合いで金貨が作られていたと推測されます。金貨=国家の証
その一つが、この通称ラムダカットという事です。

 

もう一つは、なんと言っても「ラム=羊」の図柄ですね。

これはシンプルに言えば、キリスト教の神に奉げし羊(生贄)であり、キリスト教関連の紋章や図案に良く出てくる動物の象徴の一つです。

と、一言で片づけられないのがキリスト教。このニュルンベルグ周辺を治めていたブランデンブルク=アンスバッハ辺境伯。周辺諸国は神聖ローマ帝国からプロイセン王国によって統治されていく時代になります。
地域的にこの辺りは17世紀まで、まさにルターを中心としたプロテスタントによるカトリックとの争い、それも人類史上でも猛烈に残虐な行為が行われた時代でした。
そこからプロテスタントを国教とするプロイセン王国をはじめ、ここニュルンベルグでは、それまでの宗教戦争が二度と起こらないように、神に平和を願って描かれた図案だと思われます。
羊がPAX=平和の旗を掲げている、そしてそれをわざわざ希少な金からコインに鋳造するという事は、画家が絵を描く事とはまた違った意味合いを持ちます。自由都市ニュルンベルグとは言え、コインはその領邦下で申請と承認が無ければ発行されない訳ですから。よって、ニュルンベルグという地域=ブランデンブルク=アンスバッハ辺境伯のプロイセン王国は平和を求めていたという一つの証でもあると思います。

最後に、希少性を見ていきたいと思います。

NGC、PCGS社での鑑定枚数は下記の通り。世界にたった21枚・・・。

しかし、以前のブログにも記載した通り、このようなヨーロッパで人気のコインは、別にわざわざアメリカの鑑定会社に補償をつける必要はないという意見もあります。
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