皆さま、こんにちは。
先日のブログをご覧いただけましたでしょうか?
第17問の答えです。
Q,古代ローマ帝国はパクスロマーナと言われ、人類史上最も平和であったと言われる時代があったが、その国家も、ハイパーインフレが一つのきっかけになって滅びていく?
正解は、〇です!
まず、この古代ローマ帝国、本当に人類史上最も豊かであり、ローマ人は生まれてから死ぬまでじぶんがやりたい自由な事だけしていれば良く、人類の究極の快楽の実験か?と思われるような状態であったと言われています。
強大な帝国にあって、遠方からの贅沢品に囲まれ、ワイン、食事、女、風呂・・・食べては吐き、飲んでは吐きを繰り返すなど、現代では想定できないような暮らしをしていたと言われています。
そんな市民の人気を取るのに、パンとサーカスと言われる“皇帝による国民の人気取り”である闘技場(コロッセオが有名)での剣闘士達の戦いの見世物は「グラディエーター」等の映画でも有名です。


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そんな人類の欲望が露わに見える古代ローマ帝国にあって、その秩序であるお金(財政)を統治することは非常に困難であったことがコイン史から見て取れます。
この当時、金(キン)は希少品であったため、そのほとんどは戦費等の支払いで使われ、国民のほとんどが日常生活で使われる経済の血は銀貨でした。その流通量をコントロールするのが皇帝の権限でもあったが、流通量を増やすには、銀の発掘か略奪。帝国を拡大している間はまだ良いのですが、拡大が止まった瞬間そのロジックは消えてしまいます。
そこでかなり初期段階から、皇帝がその流通量をコントロールする手段として国家施策として実施されていたのが、「銀貨の銀の含有量を意図的に減らす」というものでした。
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茹でガエル状態であったローマ国民であっても、最後はスズになってしまうほどの銀貨に価値があるとは思わず、極端なインフレが起き(ハイパーインフレ)、経済は混乱、国家は崩壊の道を辿っていきます
そう、通貨のコントロールはいつの時代も政府(or金融を支配するもの)によってその価値は変わり、今現代の金融緩和やそもそものお金の仕組みがおかしいことに気づくはずです。
何故、2000年以上の間、偉人と呼ばれる人間、国家の支配者たちが古銭を収集していたのか?
ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス
マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド
フランス皇帝ナポレオンボナパルト
コインはその歴史を語る上で、最も重要な証であると彼らも感じていたからでしょう。
あなたは歴史の証に何に気づき、何を感じますか!?
数千年前のコインを手に取ると、支配者であった彼らはきっと何かを語りかけてくれるでしょう。
そして、第18問!(こちらが最後の問題になります。)
Q,この金貨、これはチンギス・ハンで著名なモンゴル帝国のコインである?

クイズの正解は、またブログで発表いたします!