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Ⅱ部-3:ルネサンスから英仏100年戦争の14世紀/「ルネサンス」

<ルネサンス>

それは誰もが知る、古代ローマ、ギリシャの文化の再生と言われますが、そこには、それまでの教会の腐敗(汚職)、それによるローマ教皇の権威の失墜、十字軍によるイタリアでの産業の活性化によって、人間の可能性を追求しようとする人間としての自己表現の現れであり、それまでの争い、カトリック教会、社会様々なものからの、抑圧抑制からの解放とも言えると思います。

だからこそ、ここで現れる絵画や彫刻が現在も大きな影響を受け、その価値がついているかと言えると思います。

しかし、14世紀のイタリアで何故これだけの芸術家が突然生まれたのか?その裏側にはこれら芸術家を支えた資本家達の存在がいました。後の”大航海時代のマネー”で詳しく記述いたしますが、13世紀にイタリアでは、良質な毛織物、そして十字軍遠征による東西貿易が盛んになり一大商業都市として経済は大きく発展していきます。そして世界初の国債が1262年にイタリアはジェノバで発行されます。※ユダヤ人によって この手法によって、世界中からマネーが集まるようになり、ジェノバを中心に資本家達がより力をつけていくようになりました。これら資本家達によって芸術家達を囲い込み、自由にそして作品に集中することが出来る環境があったことがこの時代にルネサンスと呼ばれる芸術が花開くという最大の理由です。マネーの流入は、経済だけではなくこうした芸術の発展にも大きく寄与するという典型的な例だと思われます。⇒ジェノバ債についての詳細はこちら

 

御存知かとは思いますが、ルネサンス時代の名作をここにいくつかご紹介いたします。

 

『モナリザ』レオナルドダヴィンチ 1503-1519年

『ヴィーナスの誕生』ボッティチェッリ 1486年頃

『アダムの創造』ミケランジェロ 1508年 – 1512年

『ピエタ』ミケランジェロ 1498-1500年

どれも世界中の誰もが知る芸術品ですね。人間としての自己主張という自由さの中にも、キリスト教という宗教感が色濃く表れている時代だとも言えるかと思います。

この芸術としてのルネサンスの影響はコインのデザインとして、その後の神聖ローマ帝国のコインなどに影響されていきます。

モダンコインになりますが、フランスではこのようなコインも発行されています。

フランス 1993年発行 ルーブル美術館シリーズ モナリザ 500フラン金貨

 

⇒次(Ⅱ部-4:ルネサンスから英仏100年戦争の14世紀/「英仏100年戦争」)に続く