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第一章-3 信用させる最も良いツール”キリスト教カトリック”

◆「信用」させる最も良いツール「キリスト教カトリック」

さて、この“信用”ですが、その後中世ヨーロッパでは、人々に“信用”させる為に、抑圧的な体制を敷きます。それがキリスト教カトリックです。

元々のユダヤ教信者であったイエス・キリストが使徒と共にユダヤ教とは異なる教えを説き人々の支持を得ていき、その後キリスト教という宗教が出来上がりますが、今現在は世界最大の宗教であることはご存知の通りです。このキリスト教カトリックを活用したのが前述のローマ帝国から中世ヨーロッパ諸国、そして神聖ローマ帝国と続きます。ローマ帝国の頃は、最初はキリスト教を弾劾していましたが、最終的には国教にしてしまいます。

その後の神聖ローマ帝国、スペイン、ポルトガルなどは、その国家を絶対的な権力を持つ国王に権限を集中させ国民達を働かせ、納税させる為にこのキリスト教を活用していくわけです。国王自身がカトリック信者となり、そのカトリックの最高位聖職者であるローマ教皇に許しを得て、表向きはキリスト教の普及の為、しかし裏向きは国民を一つの宗教にすることで、思想を統一させることで分裂を避ける狙いがありました。今現在も宗教の争いで様々な地域で戦争や混乱があることは人間がいつになっても変わらない事を物語っていますが、国王達はず~っと、このキリスト教カトリックをうまく活用する事が一つの国家戦略になっていきます。そして、このキリスト教カトリックの教え(正確にはそれを活用した国王達)は、キリスト教カトリックをただただ信じなさい、です。難しく書かれている事は色々ありますが、要は“信じる”事で救われるとした教えでした。そして、国王達は従順なる信者達を国民として働かせ、納税させるという国家運営を一つの戦略として遂行していく事となります。しかし、勿論 宗教思想が強い為に、他宗教のユダヤ教やイスラム教などと争いが絶えません。12-13世紀には有名な十字軍の遠征というイスラエルのエルサレム聖地奪還!を掲げてヨーロッパは長い間戦争に陥ります。※実際は聖地奪還ということを掲げながら、貿易やそれこそ人身売買などが実体でしたがその後、戦争も落ち着き14世紀にルネサンスと呼ばれる芸術音楽が盛んになります。これは抑圧的な宗教戦争からの国民による芸術家たちの表現の自由を表したことである事はご存知の通りです。

しかし、またその抑圧が始まります。

それが神聖ローマ帝国を中心としたハプスブルグ家による世界の支配です。15世紀後半から力をつけてきたハプスブルグ家が諸侯との婚姻関係を結ぶことでヨーロッパを支配していきます。神聖ローマ帝国(神聖なる古代ローマ帝国の復活を夢見た国)やスペイン、ポルトガルを支配し、そしてこの頃から始まったのが、食料(スパイス)を求めて、そして貿易(商売)を求めて大航海時代に突入し、アフリカ、新大陸アメリカ、そしてアジアにもヨーロッパ人(白人)達がやってくるようになります。そしてここで異国の地に対して虐殺、略奪を繰り返していく事になりますが、その時の教えが“キリスト教カトリックを信仰する者は生かす(実際は奴隷ですが)”異教徒は、「奪え、犯せ、殺せ、奴隷にしろ」でした。

こうして、アフリカは黒人たちを奴隷に、新大陸アメリカに何千万人も連行し途中半分以上が亡くなり、新大陸アメリカでは先住民たちを虐殺し、金銀財宝を奪い、黒人奴隷たちに働かせ綿花などの栽培や、金山の開発、金を入手していきます。

スペインのゴールドラッシュ!これがまさにこの時代の16世紀です。

一方、アジアでもインド、インドネシア、そしてフィリピンと同様に侵略、略奪、虐殺が行われていきました。

その時日本では!?別章で詳しく!

しかし、この抑圧的な支配はヨーロッパで長くは続きませんでした、何度もプロテスタント(反カトリックのキリスト教)との争いがあり(ルター、カルバンが有名ですよね)1618年~30年戦争が起きます。この戦争は本当に惨い戦いで、ヨーロッパの白人達が、ただ異教徒だという事で、女子供関係なく殺されていきました。そしてこの30年間で現ドイツの国民は1600万人→600万人と1000万人が殺されたとされています。

戦争とは、元々軍隊と軍隊の戦いです。しかし、この頃の宗教戦争というのは軍隊だけではなく、異教徒は全て殺せ!なので、女子供も関係なく虐殺されていきました。

また前述の通り、アフリカでは黒人を見て、あれは人間ではない、人間の形をした動物であるという思想の下に奴隷貿易を行い、これは数百年間も続きます。新大陸アメリカではインカ帝国や様々な文明が破壊され、殺され、北米ではインディアン達が殺され・・・いったいキリスト教カトリックという宗教を使って彼らは何千万人の人の命を奪ったのか!?

目頭が熱くなりますが、この事を教科書では、TVでは伝えない。

何故だろう?

それは今でもキリスト教カトリック=ローマ教皇の力が世界中で強いことを意味していると思われます。ちなみに、ローマ法王は2000年3月12日今までの2000年間にキリスト教会が犯した罪を認め神の許しを請うミサを行っています。

1.歴史上、あなたがた神の子(ユダヤ人)を苦しめた行為を深く悲しみ、許しを求め、真の兄弟愛を誓う。

2.(十字軍遠征、異端審問などでは)異端に対する敵意を持ち、暴力を用いた。これらカトリック教会の名誉を汚した行いについて謹んで許しを求める。

3.(アフリカ、米大陸などへの布教では)人種、民族的な差別に基づいた排他的な行いがあり、罪深いふるまいがあった。異人種の権利を迫害し、彼らの伝統的宗教や文化に対する侮辱的な態度を取った。(毎日新聞:2000年3月13日より)

認めているんです、公式に。しかしTVメディアはその真実を現実(リアリズム)として伝えない。

いずれにせよ、この「キリスト教カトリック」によって抑圧されていた人々は、勿論国家において、国王の肖像が描かれたコインを使わなければならない。
それが家族や知人を殺した国王だとしても・・・。