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アンティークコイン講座 #2「Heritage Auction古代マケドニア王国コインオークション 解説」

皆様こんにちは、ユニバーサルコインズ 村田でございます。

 

前回に引き続きオークション解説です。

本日取り上げるのはHeritage Auction。

アンティークコインだけではなく、不動産、ジュエリー、絵画など様々な商品を取り扱っている世界的なオークション会社です。

 

余談ですが、先日大谷翔平選手のサイン入りカードが$33,000(約4,700,000円)で落札されました。

本題の注目コインオークションは8月6日に行われる「古代マケドニア王国コインオークション」です。(私や西村がセミナーなどでお伝えした「8月のオークション」とは別の回です。)

マケドニア王国といえば西村が指輪にしているアレキサンダー大王が統治し、アレキサンダー大王の死後ディアドコイ戦争によってアンティゴノス朝マケドニア、プトレマイオス朝エジプト、セレウコス朝シリアの3つに分断された国家。

 

139枚のマケドニア王国のコインが出品されますので、抜粋して解説します。

Lot#25001

古代マケドニア王国 359-336BC フィリッポス2世 スターテル金貨

スタート価格:$8,000

落札予想価格:$●●●●

表面は太陽の神アポロ、裏面は戦闘馬車「ヴィガ」を操る御者。(右手に持っているのはケントロンと呼ばれた杖、これで馬を叩き加速させる)

ΦIΛIΠΠOY(フィリッポスの物)

アレキサンダー大王の父・フィリッポス2世の名の下にマケドニア王国の首都・ペラで鋳造された1枚。

存命の人物を刻印してはいけないという掟は既に存在していたので、刻印は本人の顔ではなくギリシャ神話のアポロという事になっています。

息子のコインと比べて過去価格と比べてもあまり変わっていないので、保全として1枚持つのも良いかと思います。

 

LOT #25007

古代マケドニア王国 359-338BC フィリッポス2世 テトラドラクマ銀貨

スタート価格:$1,250

落札予想価格:$●●●●

表面:月桂冠を被った絶対神ゼウス

裏面:乗馬する戦士

金貨に比べ銀貨は安価で枚数も多く、ご予算1,000,000円前後の方にもお勧めです。

銀貨でも馬が刻印されていますが、それだけ当時の人々の生活に欠かせない動物であった事が推測されます。(戦車として利用されていたり、人々の娯楽であった馬車レースとしても活躍しました)

 

LOT #25048

古代マケドニア王国 336-323BC アレキサンダー大王 スターテル金貨

スタート価格:$5,750

落札予想価格:$●●●●(このグレードで$●●●●というのは4,5年前では考えられませんでした・・・値段が上がっている、という事です。)

表面:戦術の女神アテナ

裏面:勝利の女神ニケ

古代コインの中で最も流通量の多いコイン、アレキサンダー大王。

世界中のコインコレクターに愛されており、鑑定枚数は7/25時点で1,654枚と非常に多いですが換金性を考えると複数枚でも持っていて良い金貨と言えます。(西村が指輪にしているのもこのコインです)

ちなみに今回のオークションではこの金貨は15枚程出品されますが、全て状態が良くないので当社は落札いたしません。

高グレードの物を8月下旬に複数枚落札予定ですので、ご希望の方は予めご連絡をいただければ幸いでございます。

LOT #25015

古代マケドニア王国 336-323BC アレキサンダー大王 テトラドラクマ銀貨

スタート価格:$725

落札予想価格:$●●●●

表面:ライオンの兜を被った英雄ヘラクレス

裏面:鎮座する絶対神ゼウス、右手には使いである鷲と左手には雷を起こす為の杖。

ヘラクレスが被っているのは「ネメアの獅子」と呼ばれたライオンの頭です。

矢も棍棒も効かない鋼の肉体を持っており、ヘラクレスと3日間格闘した結果殺されました。

これは「ヘラクレスの12の功業」という伝説の1つですが、話が長くなるので割愛します。

ですが古代コインはこれがあるから面白いのです!

そして裏面は絶対神ゼウス、父王フィリッポス2世が愛した神を刻印しています。

 

いかがだったでしょうか。今回はどちらかというと低価格のコイン中心の為当社は参加いたしませんが、このようなコインオークションが毎日のように世界のどこかで開催されています。

8月落札予定コインは20日開催のセミナーで一部ご紹介できる予定ですので、ご参加いただければ幸いでございます。