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裸コインってどうなの!?偽物はつかまされたくないよ!

こんにちは、西村です。

先日のお客様からのお問い合わせでした。

アンティークコインは、その他の資産と比べて、「PCGS」「NGC」社の“アメリカ”(ここが重要!)の鑑定会社によって世界中の全時代のコインを鑑定され、且つグレーディングされていることで、一定の保証がされております。ここが他の骨董品や絵画、ワイン等の現物資産との大きな違いでありコインの優位性です。
それによって、当社でも90%以上がこの鑑定付きのコインを売買しております。

しかし!!!裸=偽物リスクがあるという極論は誤りです。

というのも、まずそもそもアンティークコインという古きコインは、世界史の中でヨーロッパが中心になります。そのヨーロッパから1776年に独立をしたのがアメリカであり、まだせいぜい240年ほどの歴史しか持ちません。そして、現在のアメリカ=資本主義の最たる国家で、ユダヤ系の人々が活躍している国家でもあり、金が金を生むまさに金融国家であり、その金でマスコミを含めた全てのものを支配しているのがアメリカです。
そのアメリカ国家、アメリカ人を嫌うのは、ヨーロッパ人です。イギリス人、フランス人、ドイツ人・・・。勿論、表面上やビジネス上は良い付き合いをするでしょう・・・。しかし根本にあるものは嫌悪感です。ヨーロッパのディーラーなどと話をしていると良く良く分かります。そして、

アンティークコインの取り扱い方が、アメリカとヨーロッパでは全く異なります。

ヨーロッパでは、まずコインを素手で触って楽しみます。傷がついたものは直して大事に保有し続けます。イギリス等のアンティーク物を大事にし、新品よりも古い家具や家の方が価値が出ている事と同じです。
逆に歴史の浅いアメリカでは、“どれだけ綺麗か!?”が最も重要です。まぁそれはそうでしょうね、それしか価値を見出せない訳ですから。コインの取引現場を見ると一目瞭然です。アメリカ、最近の日本、中国、香港、シンガポール等はまさにPCGS、NGCのスラブに入っている物のみを基本取り扱います。よって、陳列台の上にはプラスチックケースが並びます。ヨーロッパは、基本的にスエード調のトレイの上に裸の状態で陳列されます

※ドイツのコインフェアでの風景

どちらのコインを購入しますか?

恐らくほとんどの方が、鑑定付きの物、と仰るかと思いますが、それはヨーロッパでは売れません。ヨーロッパディーラーと取引をした事のある人は分かるかと思いますが(個人ではなかなか難しいですよね)PCGS、NGC社の鑑定付きだと売れません。ケースから取り出してくれれば買ってもよいよ・・・的な話になります。という話をすると、いやいやヨーロッパのオークション会社でも最近PCGS、NGC鑑定付きの物が多いよ!という話があるかと思いますが、それは最終的な売却先を前述のアメリカ、最近の日本、中国、香港、シンガポール等に向けているという事です。

特に、裸文化が強いのはドイツ(神聖ローマ帝国)だと思います。そして、前述の通り鑑定を付けようとすると、ほとんどがそのアメリカの鑑定会社によって、ヨーロッパのコインはDetail評価という、人の手によって何か(加工、洗い、傷を消している等々)細工をしているという評価が付きます。
勿論、裸の状態の神聖ローマ帝国のコインをPCGS社の鑑定でMS63とか数値が付けば、恐らく市場では相当な価格の向上が見込めると思います。しかし、それはヨーロッパ以外で売れるからです。しかし、それを最終的にヨーロッパに戻して売る事を想定したとすると、まずスラブを割らないと売れないですし、その向上した価格分は売却時に見込めません。

よって、この文化から、PCGS、NGCのスラブに入っていなければ絶対ダメということではなく、その信用をどこで担保するか?という事が重要だという事と、それを最終的にどこで売却するか?を想定してどのように取引をするか?が重要です。
仮に、お得に購入をして、将来資産価値を下げたくない(出来れば上げたい)という希望があるのであれば、裸コインを購入するという手段もあるということです。

しかし、その担保はどうやって!?

それは一つはオークション会社です。もう一つは当社です。

まず、当社で販売する裸コインは全て、ヨーロッパのオークション会社から正式に落札したものを販売しています。そして鑑定保障を付けて販売しています。よって、購入後にPCGS社等で鑑定をし、偽物だった場合は当社が全額返金致します。当社ではオークション会社に返品or売却します=お客様にとってのリスクは当社が持つという事です。そして、鑑定した後に仮に数値が付くようなことがあれば、その時点で相当な価値=価格の向上が見込めます。Detail評価であっても一定の保証が付いたという事になります。
そして、将来ヨーロッパで売却をする場合は、裸のままor鑑定付きの物は割って(鑑定書は一緒にオークション会社に提出した方がよいでしょうね)オークション会社に出品するという事が可能、というよりも裸でないと売れません・・・。
勿論、日本でしか売買をしないという事であれば、PCGS、NGC鑑定付きの方が売りやすいと思います。しかし・・・それは果たしてグローバル資産なのでしょうか?海外のコインだからというグローバル資産であるというメリットがそこまで感じられないのでは?と個人的には思います。

ちなみに・・・古代コイン、ゴシッククラウン銀貨、5ポンド金貨は偽物が非常に多いので注意は必要です。=鑑定付きが良い また、ヤフオクの裸は半分程度偽物なので絶対に手は出さない方が身のためです。

個人的には、ドイツ(神聖ローマ帝国)や古代~16,17世紀くらいまでのヨーロッパのコインは裸で十分良いかと思います。逆に5ポンド金貨や有名なゴシッククラウン銀貨などのいわゆるプルーフ金貨銀貨はPCGS,NGC鑑定付きが良いと思います。何故ならば、その歴史での取り扱い方の文化が違うわけですから。

PCGS、NGCの鑑定付きというメリットとデメリット

裸でのメリット、デメリット

どちらもあるので、絶対に鑑定付きでなければならないという極論ではなく、バランスをもって資産として、ご趣味として保有する楽しみを味わって頂ければ幸いです。