イギリスの国宝 5ギニー金貨 “徹底解説” 第2弾 ~ジェームズ2世~

先王チャールズ2世から王位継承した弟、ジェームズ2世。

少年時代はイングランド内線(ピューリタン革命)により、兄と欧州各国を転々としていたとか。
次第に軍人として名を上げ、王に即位した兄の下で英蘭戦争を勝利に導きました。
1685年2月6日に即位するも、熱心なカトリック教徒であった彼は、プロテスタントが多数を
占める議会と対立。後の名誉革命に繋がっていきます。

そんなジェームズ2世の5ギニー金貨は全部で6種類、1枚ずつご説明します。

◆1687年 1st Bust

 

◆1687年 2nd Bust

 

◆1687年 Elephant&Castle

 

◆1688年 1st Bust

 

◆1688年 2nd Bust

 

◆1688年 Elephant&Castle

 

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徹底解説

1stと2ndでリボンの長さが違いますが、後の刻印は基本的に同じです。

*左が1st、右が2nd


表面:月桂冠を付けたジェームズ2世の肖像
「IACOBVS・Ⅱ・DEI・GRATIA」(神の恩寵を受けしジェームズ2世)の文字

Elephant&Castleの場合は首の下に王立アフリカ会社のシンボルマークである「象と城」
(ちなみにジェームズ2世は王立アフリカ会社の理事も務めていました)

裏面:王冠を頂いた4つの紋章の盾と交叉する笏杖
「MAG・BR・FR・FRA・ET・HIB・REX・1687」(グレート・ブリテン、フランス、アイルランドの国王)

刻印の意味を何度かご説明してきましたが、「イギリスのコインがなんで英語じゃなくてラテン語なの?」
という疑問を持たれた方も少なくないはず。(現在発行されているコインもラテン語が使用されています)

その答えは古代ローマの共和政時代に遡ります。元々イギリスはローマの支配を受けていたこともあり、
その名残で使用しているのです。なお文学上の資料が現れるのは紀元前3世紀以降ですが、碑文やコインに
記されている断片は紀元前7世紀の物まで出土しています。

そのためIACOBVSでジェームズを使っています。
(古典ラテン語にはJが無い為代わりにIを、Uが無い為変わりにV)

DEI GRATIAはモダンコインにも見られる刻印です(D:Gと略している事も)
意味は「神の恩寵」ですが、恩寵とは神の恵みという事です。

ジェームズ2世の5ギニー金貨は1枚だけ、
XF45(PCGS、2nd Bust)をサイト非公開でご用意しております。

ご興味のある方はご連絡をお待ちしております。