◆日本は財政破綻しない!?
日本の財政を考えるときに、良く出てくるこの“財政破綻”
こんなに、日本は借金漬けになってしまって、大変である!このままでは財政破綻する可能性が出てくる!という何十年も前から財務省や偉い肩書がきがついた経済学者達がTV、新聞で言っています。
結論から言うと、日本は理論的に財政破綻しません、しようがありません。
何度も同じことになりますが、借金というものは「国債」という金融商品でもあり資産です。
且つ、政府の借金が世の中にお金を生み出すことになるわけなので、借金は無くなりません。
また、財政破綻しない最大の理由は、前述の通り、政府が発行している国債を購入している(=お金を貸している)のは円建てであり、日本の金融機関+日本の中央銀行が購入・保有しています。
この「円建て」であるという事、そして「日本国内」での貸し借りであるという事。これが最大の理由です。
財政破綻した国は過去何度も諸外国であります。近年では、ギリシャ、アルゼンチン、古くはブルボン王朝時代のフランスやハプスブルグ家が支配していたスペイン等々。
古い時代は現在のお金の仕組みと違うので(中央銀行が無いく重商主義であった)比較になりません。近年のギリシャ、アルゼンチンなどに共通するのは、お金を借りている通貨が自国通貨建てではないor自国通貨を発行できる中央銀行を自国内で保有していないことです。
ギリシャの例でとると、ギリシャはユーロ圏にある一国です。ユーロは欧州中央銀行が発行します。ギリシャは発行できません。そのギリシャはユーロ建てでお金を借ります。しかし財政が悪く返せなくなります。そこで財政破綻=返せないと宣言することになります。
日本はどうだったでしょうか。
日本国債は円建てです。そして政府の子会社に当たる日銀が中央銀行として日本円を生み出すことが出来ます。
これは、家族を考えてみると分かりやすいかと思います。
大家族がいたとします。その家族の中に、お金を創り出せる息子がいました。
お父さんは娘たちにお金を貸します。娘たちは仕事をしてお金を返す努力をします。しかし全額は返せませんでした。どうしましょうか?息子に頼んでお金作ってもらえれば良いだけです。大きな家族間で貸し借りをしているだけです。そしてそのお金というものは形、単位、何でもいいわけです。その家族が信用するものであれば。
日本は、大きなこの家族の中で貸し借りをしているだけです。そして日銀という政府の子会社がお金を生み出せるわけです。
この状態でどうやったら破綻するんでしょうか?
『いや、そんな事は無い!お金を大量に発行してしまったりしたら、そのお金の信用は薄れていくことになる。一度その信用が崩れたら、国債が暴落してハイパーインフレになる(前述の通り)』
という論説が聞こえてきそうです。
分かりますか、この論議のおかしなところ。“信用が崩れたら”という仮説が入るんです。
要は、信用が崩れるという事が前提になっているという事です。
確かに今現在のお金の仕組みは信用創造です。ですから人々が信用することで皆同じ通貨を使っているわけです。
この信用は、今現在「国債」という金融商品によって信用価値が測られています。
ですから現在のお金の仕組みは、国債本位制と言っても良いのではないかと思います。
この国債の信用価値は何に基づいているでしょうか?
1、まずは誰が誰から借りているのか? という構造の問題を明らかに
2、日本国家の資産がどの程度ストックとしてあるのか
3、日本国家の経済の強さがどのくらいか?フローで稼ぐ力がどのくらいあるか
になります。
1、前述の通り日本国内で貸し借りしているだけです。そして更にその国債を今現在は日銀が買い取っているので、政府の子会社である日銀とで貸し借りをしているという事は・・・その分の国債=政府の借金は0ということになります。日本政府+日銀=統合政府という考え方
よって、これを永遠にやり続けることで、日本の借金問題なんて無いことになります。
『いやいやそんなわけは無い、そんあ打ち出の小槌みたいな話があるわけがない』
という意見も出てくるかもしれませんが、しょうがないです、それが今のお金の仕組みなんですから。
日本政府は打ち出の小槌を持ってるんです!
これを最近では、MMT(現代貨幣理論)という言葉でアメリカから出てきた理論で、騒がれています
2、日本の中央政府の資産は金融資産で200兆円を超えています。
企業・政府の海外純資産は300兆円をゆうに越え
そして日本の家計金融資産は1800兆円もある
要は、日本は世界一金持ち国家であるという事です
3、じゃあ国内の経済力はどうなんだ?GDP国内総生産について
この20-30年、失われた20年とも言われますが、日本のGDPは伸び悩んでいます。
確かに中国、アメリカには差をつけられる一方・・・しかし!それでも世界順位でいけば3位。実質GDP比較では4位のドイツの約1.5倍以上と圧倒的なんです!
さて、どうでしょうか。これで日本国債の信用が崩れる事(=国債暴落)ってあるのでしょうか???
この信用の証が、今現在の国債の価格の高さ=金利が低い(ほぼ0)です。
日本国債の信用が崩れることが一つだけあるかもしれません。
それは、これだけ日本国民を騙し続けた財務省を筆頭とした日本政府への信頼が失われ、民間金融機関や投資家が日本国債を買わなくなるということです。理由はどうであれ、ハイパーインフレ論者や財政破綻論者はこういう“日本国債”が信用されなくなることを前提に話が進むんですよね。
ということで、日本国債は暴落などしないのでご安心を。心配しなくてはならないのは我々国民の生活です。ここまででお分かりの通り、日本政府は国民の事を考えて、国民の生活を豊かにしようなんて全く思ってませんよ。やることは、ただ増税という国民の資産を搾取する事です。