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第一章 -1  お金って誰がどうやって作り、どう変わっていった?

◆お金とは時の支配者が国民を信用させた ただの“もの”

お金の起源からみていきたいと思いますが、歴史認識には諸説ある中で、大抵の書物には、現トルコのリディア王国にて紀元前500-600年頃 約2500-2600年前に金貨が鋳造されたものとされていると思います。これはヨーロッパ(地中海沿岸)を軸とした歴史認識とも言えますが、現在世界の認識はこのリディア金貨が世界最古の金貨とされています。

もう一つは、中国のタカラガイです。紀元前1600年から続く殷(イン)王朝でこの貝がお金として使われていたとされています。漢字の「購」「買」などに「貝」が使われているということで有名ですよね。では世界最古のお金は中国?そうとも言えるかと思いますが、「コイン」としての世界最古はリディア王国の金貨になりますね。

さて、ここで重要な認識としては、“お金”とは人々がそれを価値あるものであると“信用する”ことでお金として活用されます(お金とは価値の保存・尺度・交換の役割)。

それは、国民が自然と金に対して、またその前は銀に対して「価値あるものだ~!」と言っていた物ではないと思われます。当時は、階級社会で王様が国を統治しています。そして様々な階級社会がある中で国民がいます。その国民が使うお金は、その支配者である王様が“国民に信用させた”ものです。確かに、リディア金貨は通貨の起源でもあり、重量と大きさ、形状を統一化するという当時では画期的な技術(テクニック)を使う事で国民を信用させました。しかし、別に素材は金でなくともよかったはずです。加工できる適当な素材、そして偽物が作られないような素材であれば。それこそ中国の貝であっても、その後の紙幣(紙切れ)であっても良かったわけです。

重要なのは、時の支配者の権力を使って、国民を“信用させたという行為がお金というものであるという事です。

逆に言うと、この時代の重商主義と言われる金貨銀貨がお金そのものである時代のコインは、その国家の王様の権力が強ければ強いほどコイン(金貨銀貨)が鋳造され、今この2020年になる時代にも残っています。コイン=時の支配者の権威の象徴 とも言えると思います。※この辺りは別章にて詳しく

いずれにせよ、国民はその王様に言われたコインをただただ信じて(信じるしかない)お金として、資産を保存し、通貨単位毎に支払い手段のツールとして使っていく事になりました。