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第一章-10 次なる産業革命でイギリスからアメリカへ覇権が移っていく

◆次なる産業革命でイギリスからアメリカへ覇権が移っていく

18世紀(1700年代)後半、イギリスは世界で最も早く綿織物や鉄道といった産業をお越した産業革命によって、大きな利益を得ることになりました。しかし、実は1800年代の大英帝国と言われる強き帝国というイメージとは裏腹にイギリスの経済は順調ではありませんでした。

グラフの通り、工業生産物の物価指数は1800年初頭に高かったものの、その後は一定、そして後半に入ると下落をしていく事になります。

経済や産業を評価する言葉に、コンドラチェフの波というものがあります。

これは、様々な産業は50年サイクルで変化していくというものですが、イギリスは確かに紡績、蒸気機関、そして鉄道辺りまでは世界をリードしていました。しかし、その技術はすぐに諸外国に盗まれ価格競争に陥ります。日本の電機メーカーが液晶TVなどで韓国に抜かれてしまった2000年代を思い出して頂ければご納得されるかと思います。
イギリスも同じでした。技術はアメリカに、ドイツに、そして日本に、と移っていきます。
そして、決定的になったのは「石油」の存在でした。
イギリスは前述の紡績、電気、鉄道といった今も残る技術は持ち合わせていましたが、基本的には軽工業主体で合った事と、資源である石油でアメリカに大きく劣る事となっていきます。
アメリカという国家において、石油で成功した人、それこそがロックフェラー(ジョン・ロックフェラー(1839年-1937年))です。
現在のエクソンモービルの祖になります。
イギリス本国は、第三の波である「電気・科学・自動車・石油」産業への変革に遅れることとなります。
また、アメリカはこれら産業と共に、ウォール街の金融発展と同時に爆発的に力をつけていきます。
完全に覇権がアメリカに移り変わるのは、第一次世界大戦終戦後、そして世界大恐慌、第二次世界大戦後のブレトンウッズ体制にて$基軸通貨制度となっていきます。

【第一次世界大戦】

この戦争は基本的にヨーロッパを舞台とした大戦であり、アメリカは途中参加しただけであった為、本国の被害はなく、戦費もヨーロッパ各国と比較すると少なかった。その為、この第一次世界大戦を機にアメリカは債務国から債権国へ姿を変えることになった。

債務国=諸外国から借金をしている国

債権国=諸外国に金を貸している国

※この債務国と債権国の認識が非常に大事で第二章で詳しく記述しますが、日本の現在の財政はこの債権国なので、財政破綻するわけが無いんですよね。。。財務省、そしてその御用学者さん方

【世界大恐慌】

1929年に起きたアメリカウォール街を発端にした世界的大恐慌で、アメリカの株価は80%以上下落、工業生産は1/3以下、失業率は25%を超えた異常事態となった。

この時、フーバー大統領から変わったルーズベルト大統領が1933年からニューディール政策として財政出動(政府がお金を作り(中央銀行:FRB)公共投資をする事)を実施しなんとか危機的状況を脱することになるが、1938年にその財政支出を緩め、また失業率が増加(約15→20%)になってしまうなど、1920年代の5%を切る失業率は回復できずにそのまま次の世界大戦に突入することになる。

【第二次世界大戦】

この大戦でアメリカの失業率は大幅に改善されることになる。戦争ビジネスである。そしてGDP(国内総生産)も大幅に改善、改善どころではなくうなぎ上りになっていきます。

※AJER 日本経済復活の会より

※米国経済統計より

※出展元 Angus Maddison氏 Statistics on World Population, GDP and Per Capita GDP, 1-2006 AD

 

アメリカ経済をこれだけ回復させたルーズベルト大統領!なんて数値だけ見るとこんな評価でしょうか・・・。日本から見たら、彼がどれだけ酷いことをしてきたか、大東亜戦争を仕掛け、米国民をメディアを利用して邪悪な日本人(ジャップ)と洗脳し、戦わせたというのが歴史史実です。※詳しくはフーバー大統領が残した言葉を書籍化された「フーバー大統領回顧録」をご覧頂ければと思います。

 

【ブレトンウッズ体制】

第二次世界大戦終戦間もない1945年12月27日にIMF(國際通貨基金)と世界銀行が設立され、実質アメリカ$基軸通貨制度となる。この時、完全に世界の覇権がアメリカという国家になった事を意味する。

また、このIMFと世界銀行の設立は、通貨発行権という権利がFRBからIMF、世界銀行に移ったという事も意味している。
はて、FRBとは?改めてその設立背景から見ていきたいと思います。