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イギリスの国宝 5ギニー金貨 “徹底解説” 第1弾 ~チャールズ2世~

アンティークコインの中で最も人気のある国、イギリス。
そのイギリスの中で高い価値を持っているのが今回ご紹介する5ギニー金貨。
今まで何度かBLOGにてご紹介しておりますが、複数回に分けて徹底解説いたします。

「ギニー」はギニアで算出された金を使って鋳造された事からその名がつけられました。
それまではノーブル、クラウン、ユナイトなど様々な金貨が使用されており、それらを統一するため
造幣局長官でもあり、物理学者でもあったアイザック・ニュートンによって作られました。

アフリカで象牙や金、奴隷を扱っていた「王立アフリカ会社(RAC)」

それまで全て手打ちで行われていた貨幣鋳造が機械によるプレス式になっていったのもこの頃です。

人力から機械化にした事で、約2秒に1枚のスピードで鋳造することが可能になりました。

ギニー金貨に最初に刻印される事になるチャールズ2世の希望から、国王が変わるごとに
向きが右向き、左向きと交互になっていきました。(先王クロムウェルと同じ向きを拒否)

表面:月桂冠をつけたチャールズ2世の刻印
CAROLVS II DEI GRATIA(神の庇護を受けしチャールズ2世

裏面:王冠を頂いた4つの紋章の盾と交叉する笏杖(しゃくじょう)
MAG・BR・FR・FRA・ET・HIB・REX(グレート・ブリテン、フランス、アイルランドの国王)

裏面の紋章は12時から時計回りに

  1. スリーライオン:1198年にリチャード1世によって定められたイングランドの紋章
  2. レッドライオン:スコットランド議会の紋章
  3. フルール・ド・リス:アヤメの花をモチーフにしたスコットランド王家の紋章
  4. アイリッシュハープ:12世紀頃からアイルランドで存在していたハープ

このデザインは途中で変わりつつも、しばらく引き継がれる事になります。

詳しい情報を知りたい方はお問い合わせ下さいませ。