こんにちは、西村です。
先日、とある会社の副社長とお話をしていて面白かったのでブログに記述いたします。
神と言うと、最高神ゼウス、キリスト、ユダヤ教のヤハウェ・・・などが思い当たりますが、それは宗教に密接に関係している事は皆様もご存知の通りです。
その副社長が、現社長の後継者とも言われていまして、今後どうしていくか?という事を相談を受けておりました。
ちなみにその現社長は取引先やお客様から非常に人気が高く、というよりも何か応援したくなってしまう・・・そんな雰囲気を持っている方です。副社長も知識は豊富で、様々な経験をされ人としても申し分ない方で、ファンもたくさんいます。しかしその後どうするかというのは彼の悩みでもあったようでした。
そして昨日、その副社長から聞いた言葉は、「分かった!社長を神としよう!」というものでした。※大真面目に
ん???
と思われましたか?
それとも納得されましたか?
私は、それを聞いたときにスッと腹に落ち、100%納得してしまいました。
現社長の存在が大きな会社で、その人よりも優れたスキルをつけたとしても、その人を追い抜くという意識ではなく、その人を崇めながら、進んでいくということです。
そして、現社長が退任をした時でも、その社長はその会社に神として生き続けることで、取引先、お客様方からもその会社はそのまま支持をされることになると思います。
この理論・・・まさに、キリスト教です。
そんなことをキリストカトリック信者に言ったら、猛烈に批判されるかもしれません 汗
元々キリスト教とは、キリストが12人の使徒を引き連れ、元のユダヤ教とは異なった教えを説いていたことで迫害されローマ軍によって十字架張付けの刑を受けますが、その後その使徒と共に数百年間の時を経て旧約聖書(キリストの死後書かれた)と共にキリスト教が爆発的に広がっていきます。キリストが生きていた時よりも爆発的に信者が増えていき、迫害していたはずのローマ帝国が国教として認め、ローマ教皇などの絶対的地位が確立されていきます。
私はキリスト教でもユダヤ教でもありませんが、アンティークコインの歴史を紐解く為に、エルサレム、アルメニア、バチカン、様々な宗教に関係する場所を訪問させて頂いております。その中で、様々な現代の人々の宗教というものに対する考え方を聞いてきました。そして、それは旧約聖書からの教えに、そしてローマ教皇や皇帝、国王から教えられてきた宗教感とはだんだんと変わってきているのが現実だと思います。
「神」とは何か?
「宗教」とは何か?
それを人々はどう捉えながら歴史を辿っているか?国王、皇帝、支配者達はそれらをどう捉えてどう利用していったのか?
アンティークコインは、国家の象徴でもあり、そこに描かれるものは、現代では国王や様々なデザイン、古代には神が描かれています。また大聖堂や様々な建築物等の建立記念などのコインメダルなどが発行されています。
その価値は、世界に300万人いるコレクター達がオークションで競り合い決められています。
我々日本人がアンティークコインの価値を測るのに、こうした歴史宗教観を学んでいく事が重要だと感じます。そして、そこにはたくさんの知られざる知的好奇心をくすぐる“何か”がたくさん存在しています。