【お知らせ】

【最新情報!!】
”幸せのポートフォリオ” メルマガ会員→→こちらから登録

資産と知恵を継承する お勧めアンティークコインPart1

ドイツ ニュルンベルグ1703年 ラム3ダカット金貨

アンティークコインの良し悪し=価値を決めるうえで、「デザイン」とその「意味や背景」を知る事で、グローバルな思考で、歴史を知る事=知恵をつけることが、世界のコレクターと肩を並べていく・・・そして手元に置き、それを眺めながら時代を思い起こしつつ、時の経過と共にその価値の保全性と向上性に安心する。

その知恵と安心感を子、孫に継いでいく。

それが欧米を中心としたアンティークコインの世界、市場(300万人)

HPに様々なコインを掲載しておりますが、一つずつ西村より、これらコインのヒストリーを語っていきたいと思います。その名の通り、「知恵」と「資産」を向上させるツールの一つとして頂ければ幸いです。
Part1に選んだのは、「ニュルンベルグ」のラムダカット金貨です。
イギリス金貨銀貨は勿論良いのですが、定番であり、HPにも多数掲載させて頂いているので、順を追って解説させて頂きたいと思います。
こちらは3ダカットの小型金貨ですが、ですからまずそもそもお安いので誰にでも手を出しやすいという「価格帯」が魅力の一つです。アンティークコインは基本的に高いもの=レアなもの=資産性が高いという構図になるのですが、このコインは希少性の割にはお安いという感覚を持ちます。
そこまで流通枚数が多いわけではなく(100万円以下の金貨はとにかく流通枚数が多いものが多く、人気が出ると価格が上がり、落ち着くと下がるという傾向がある)そして、その時代背景とデザインの意味合いが非常に我々人類の想いが色濃く表現されているコインだと思います。このラムダカット金貨は3,4,6ダカットの大きさタイプがありますが、合計して世界中で多くても年に10回程度の出現回数と言うところではないでしょうか。

※ここから歴史の話になります
ドイツという国は、中世以降「神聖ローマ(Holy empaire)帝国」という国家でした。そしてこの国家はオーストリアを中心としたハプスブルグ家が皇帝となり、ヨーロッパ諸国(スペイン他)をそして、新大陸アメリカを、そしてアジアを支配していきました。太陽の沈まぬ帝国と呼ばれるほど16世紀には世界の覇権を握っていました。
そして、このハプスブルグ家=神聖ローマ帝国の信仰する宗教はキリスト教のカトリック(=ローマ教皇を最高峰とする)でした。
そのカトリックの教えは、基本的に異教徒は、殺せ、奪え、犯せ、奴隷にしろ!という今から考えれば非人道的行為を普通に行っていました。

そしてプロテスタントとの戦い(宗教戦争)で最悪な30年戦争と言う1618年~48年が起き、1648年にヨーロッパ諸国ほぼすべての国々の代表が集まり、もう異教徒だから女子供を含めて全てを殺していく事はやめよう!スウェーデンのクリスティーナ女王が言った言葉「異教徒を殺さなくて良い」でした。
その後、17世紀~18世紀にかけて、これら国民、全ての民族が宗教の信仰の自由が認められ、人間としての理性を持ち合わせて良い=理神論や啓蒙思想という主義が活発になります。この思想を軸にした組合の一つがフリーメイソンになりますが、そうしたヨーロッパ全土の社会の民族主義が大きく変わっていった時代の背景がまず一つあります。
そして、その宗教戦争のど真ん中に当たる現ドイツでは、カトリックを中心とした神聖ローマ帝国が分裂していき、領邦制になっていきます。そして、その中でFree Cityとして位置づけられていた都市の一つがこの「ニュルンベルグ」になります。
また、その人々のいわゆる“自由”や“平等”そして“平和”(PAX)という願いを込められた様々なコインが存在しますが、その中の一つが、このラムダカット金貨になります。

何故、ラム(羊)???

それは、キリスト教(カトリックもプロテスタントも)の平和を意味する象徴として描かれるのがこの「羊」です。ですから、このような絵も描かれています。
 

正直、ただ単純に可愛く、愛らしくないでしょうか!?
その表向き印象と共に、まさにPAX=平和を祈った象徴とも言うべきコインです。 

裏面にはリボンがはためく中で3枚の盾が配置されています。AVREA REIP MONETA(出産を司る女神、「Money」の語源)、NORIMB(ニュルンベルク) の刻印がされています。 

21世紀の我々人類は、そして我々日本人は表向きは非常に平和な日々を過ごすことが出来ていると思いますが(裏では様々な事が起きていますが)、過去の人類が冒した悲劇や、そしてそこから生きよう!そして平和を!という国民、人類の想いが詰まった一枚だと思います。
重量約10.42g /直径約34mm
という非常に小柄で、軽い一枚ですが、その300年前の想いは、手で触れて、持ってみるとその重さ以上に想いを感じると思います。そして、その小ささが逆に愛くるしく、可愛い^^
是非、これはスラブケースに入れずに、裸の状態のまま持って、触って、感じて、大事に保有して頂ければと切に思います。 

資産性として考えた場合、3ダカットで最高額(MS63)約280万円ほどで2017年に落札されています。また6ダカットでは裸で550万円程(税抜)です。状態は上部に少し凹み、当りがありつつ、擦れもありますが、掘りの状態をきちんと残している本金貨のご案内価格55万円(税抜)は相当お安いと感じます。

オンラインショップで在庫を見る

 PCGSNGC社の鑑定付きでないと・・・とお感じになられた方は、こちらをどうぞご参照くださいませ

アンティークコインは、その1枚1枚にその時代背景、国家、国王、国民、宗教、戦争、隣国との関係性、お金という資本家との流れの関係性・・・様々なストーリーがあり、その一枚があります。
まさにその「知識」「知恵」を学びながら、その資産性を感じつつ、継承していく・・・。
この欧米の有知識者層の2000年間続くこの文化をどうぞ味わって頂ければ幸いです。